前回説明した浄化槽の性能評価について、いかに説明します。
すでに浄化槽法などで決められた処理方法は構造基準といいますが、構造基準は安定している代わりに、ものすごく大きくなります。従って、大型、超大型浄化槽には向きますが、家庭用浄化槽には不向きです。各メーカーは、競争の激しい家庭用や小型浄化槽には、独自技術を当てています。
ではこの独自技術は何でもいいのか、というとそれはNOです。日本建築センターの浄化槽評価委員会で審査され、OKがでれば、国交省に申請して取得できます。評価委員会はお歴々の先生がずらーっと並んでいて、質問が飛び交わります。これにスムーズに回答しないとNGです。委員会に上程する試験結果は2とおりあって、厳しい基準で自分で試験する方法と、日本建築センターの浄化槽試験所で試験してもらう方法とがありますが、汚水の入手、管理の公平さ担保などの厳しい条件があるので、圧倒的に後者です。後者では厳しい試験をするので、ここで合格がもらえれば、事実上委員会も合格です。
しかし、浄化槽試験所での試験自体が難しいです。テストプラントを決められた大きさにして、人槽も計算基準で計算しなといけません。細かい話ですが、搬入も難があり、搬入後に管理用の足場を設けるなどの基準があります。その他、実験室内でグラインダーは使えませんが、例外方法があります。私も何回も実験(場所は茨城県の美浦村)して、苦労しました。本ホームページにこのフォーラムをみたと連絡(お問い合わせ)いただければ、コンサルティングします。