浄化槽って、都市部に居住している方には、縁がないものでしょう。
日本は、昭和3~40年代に様々な公害を経験し、河川・湖沼・海岸が汚物などで汚染され、公害病や衛生病が流行った苦い経験があります。
これらを解決するために下水道法が制定され、日本に下水道を敷設すべく、関係各所(役所、企業)が関与しております。
下水道が通ると、それまで汲み取り便所(いわゆるぼっとん便所)でなくなり、快適な生活が保障されます。しかし、都市部は整備が速いですが、農村部では遅い上に、費用対効果も悪く、財政難の折、遅々として進みません。
その間、人々はずっとぼっとん便所でしょうか?いつくるか分からない下水道のために、水洗便所をそれまで我慢しないといけないのでしょうか?
そんなことはありません。そのために、ミニ下水道と言われる浄化槽を、各家に設置して、出てきた汚水をきれいにして放流することが、浄化槽法とよばれる法律で許されています。
自治体も下水道より安価なため、補助金を出して各家に浄化槽を設置させています。農村部に行くと水洗便所ですが、処理は浄化槽という家が多いです。
このブログでも、浄化槽について書いていこうと思います。私は水全体を網羅していますが、以前に浄化槽メーカーで開発を統括していたので、浄化槽は得意です。
