色々な水処理装置があります。処理水が基準内であることを持って、処理性能を担保する方法が一般的です。その水質は、環境計量士という有資格者が、法的に責任を負って数値を保証しています。これは計量証明書と呼ばれるもので、別稿で説明しましょう。
さて、水道や下水道は、各々水道設備指針、下水道設備指針という法的な条件を書いた指針に基づいて、設計・運営されています。これと、処理水質の結果をもって、上下水道の品質は保証されています。では浄化槽は?というと知らない方が多いと思われます。
FRP製の一般的な浄化槽(家庭用浄化槽を中心に)は、3段階のしばりがあります。
①性能評価:専門家の間で構造基準と呼ばれる、浄化槽法など関連法に基づいた処理方法は、すでに法的な品質保証の担保を受けています。しかし、メーカー間の差異を出すために、各メーカーは独自の方法を採用しています。詳しくは別稿しますが、この性能を国交大臣が保証したものを性能評価書といいます。
②型式適合認定:浄化槽は型式を国交省から得ます。型式とは具体的な構造のことで、これがないと毎回設置のたびに、構造書の膨大な書類を提出することになります。これを回避するために構造について、事前に承認を得ます。これが型式適合認定と言います。同じ構造の浄化槽であれば、この書類があればどこでもいつでも簡単に申請できます。
③型式認定:承認・認定を受けた浄化槽が、ちゃんと工場で清算されているか、工場での生産方法についても承認を受けねばなりません。これを型式認定といい、国土交通省の各地方整備局長が認定します。
どうですか、浄化槽は3段階の認定があり、水質だけでなく構造や生産についても国の承認・品質保証を受けないと販売ができないので、私たちも安心して設置、使用ができます。
各過程の詳細は別稿に譲ります。