うんこやおしっこのような汚物は、どうなっているのでしょう。江戸時代、日本人の多くが長屋に住んでいて、共同便所での汚物は、農家に肥料として売られたらしいです。便所の汚物は大家の所有物になり、結構な金額で売れたらしいです。大家と喧嘩した店子が、『もう長屋でくそしてやんねぇ』と啖呵を切った笑い話があります。ちなみに、武士はいいものを食べていたのでということで、町民のうんこより高値で売れたらしいです。当時、ヨーロッパから来ていた宣教師は、江戸の町は世界一清潔と評していました。当時のヨーロッパ、たとえばフランスでは、宮殿でさえも満足にトイレがなく、そこらかしこに糞尿を垂れていたそうで、あまりにも臭うので、ごまかすために香水が発達したらしいです。ちなみに汚物はおまるにしていて、2階の人は、平気でおまるの汚物を道に捨てていたらしいです。うっかり道を歩いていると、空からうんこが降って、頭がうんこまみれになった、という話もあります。我々の祖先はなんて清潔だったのでしょう。このことは誇りに思ってもよいです。今や再利用されずに汚物はトイレで流されてバイバイと下水に流れていきます。
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