おいしい水には色々考え方があります。
一番多いのが水道水に入っている塩素の除去でしょう。
塩素は水道法で決められていて、安全のために入っています。塩素臭がするのは安全な証拠ですが、このにおいはいわゆるカルキ臭と呼ばれるもので、不快に感じる人も多いでしょう。
市販の浄水器は、この塩素を主に除去していて、カルキ臭をなくしています。水道水の基準は51項目もあって、特に日本の水道基準は世界一厳しいです。浄水場から送る水は、不純物がほとんどない水といえますが、マンションなどで、受水槽清掃が不完全な場所では、不純物が混入します。受水槽は水道局の範囲外のため、水質検査は行われません。この不純物を除くのも浄水器の仕事と言えます。
塩素や不純物は浄水器でのぞけますが、反対にカルシウムなどは少しあった方がおいしいと言われます。カルシウムを逆に添加する浄水器はあったような気がしますがメジャーではありません。
色々書きましたが、おいしい水を作る簡単な方法は、ずばり水を冷やすことです。
湯冷ましがまずいのはよく言われます。これは加温することで、塩素などの不純物でも揮発しやすい成分が揮発するためです。湧き水がおいしいのは地下から湧き出る冷水だからです。大体水温は15℃くらいです。福岡の久留米市の田舎の方は、地下水を使っているため、夏も冬も一定温度です。夏はもちろん塩素が入っていないので、おいしいです。
しかし、こういった井戸水は塩素滅菌していないので、安全性は完全に自己責任です。別稿で井戸水について述べましょう。