協力隊試験に合格して、行くことを了承すると、研修に入ります。私は、会社では、水質解析、予測計算をやっていましたが、求められているのは水質分析の指導だったので、事前に2週間ほど、研修しろといわれました。私の場合は、福岡市水道局で、浄水場と中央試験所で分析研修しました。
これが終わると、JICAの研修に入ります。研修といえば、これのことです。派遣国によって、福島の二本松研修所、長野の駒ケ根研修所と東京の研修所ですが、前2つがメインで、カンボジアは二本松でした。ここではあいうえお順に前から15名程度が1班になります。私は1班でしたが、派遣国も職種もばらばらの仲間が3か月共同生活を送りながら研修します。シリア、フィリピン、ジンバブエ、ベトナムなどで、職種も、テニスコーチ、生態調査指導、音楽、コンピュータ技師など様々でした。ここではメインは語学研修で、語学棟に入ると日本語禁止、同じ派遣国には派遣国言語、違う派遣国同士は英語という決まりでした。カンボジアは10人派遣だったので、2班にわかれ、私の先生は、チン・セター先生でした。教え方がうまく、3か月の研修後には、中学2~3年の英語なみになっていました。ここで一旦家に戻り、少したって、空港に集合して、自分らで派遣国に行きます。前日はバンコクまで、ラオス隊員と一緒だったので、ラオス隊員と屋台で飲みました。翌日にプノンペン空港に行くと、JICA現地職員が迎えに来ていて、現地でも3週間ほど、現地の先生に語学研修を受けて、各派遣職場に赴任するという流れでした。この隊員仲間の一部は今でもつながりがあり、なかった隊員経験者(OV)のページをフェイスブックに作りました。懐かしい仲間が、派遣時期も違うのですが、会するのは懐かしいです。なんとここでは一面識もない、前任者とも会うことができました。
研修はきついけど、これもまたいい思い出になります。
悩める青年諸氏もこれを試してはどうですか?正直言って、すべてただ。国が青年諸氏に用意してくれた精神薬みたいなものです。劇薬だけど、悩むくらいならやってみればいいのです。