排水溝が目詰まりしたとき、ワイヤー状の洗浄ブラシを入れたことありませんか?排水溝の目詰まりの原因は、大きくは油です。油は牛脂などは常温で固体ですが、サラダ油は液体ですよね。でも油は油です。
飽和油と不飽和油って聞いたことありませんか?これは油分子の中の炭素同士の結合形態によるものです。
炭素原子は、不対電子数の関係(ここまでやると細かすぎるので別稿に譲ります)で、手が4本です。この手に色々な原子や分子が付きます。ちなみに酸素は2本です。酸素の2本が炭素の2本と結合し、それが2つ酸素がある状態がCO2つまり二酸化炭素です。本題に戻ると、飽和とは、この炭素が1本1本違うものと結合している状態で、不飽和とは、4本nうち、2~3本がお互いの結合に使われている状態です。つまり、2人がお互いに両手で結びあっている状態です。飽和状態はこれ以上他が結合できませんが、不飽和は片方ずつ手を放して、別のものをつかむことができるため、一般的に他とつながりやすい、特に液体であることが多いです。このため、不飽和油は液体なのです。しかし、水中には、特に排水には色々なものが混じっており、不飽和の場所に結合しようとします。これが結合すると飽和状態になり、これ以上結合しません。このような状態であるため、飽和になると固体化しやすくなります。
これが、サラダ油のような液体を流しても排水溝に、塊として付着する原因です。
これを防ぐには、他と会合する頻度を少なくすることです。具体的には、大量の水で希釈することです。油を下水の排水溝に流したら、そのあと水を流しましょう。