みなさんは排水をきれいにする方法といえば、何を思い浮かべますか?やっぱり下水道でしょう。
みなさんが流した排水(トイレ、お風呂、炊事、洗濯など)は、道路の下の排水管を伝って、下水処理場に行きます。
下水処理場では、まず、砂など大きくて重い汚れ分を沈殿させます。次に、空気を吹かした槽に排水を入れます。空気により、微生物が生育、増殖し、この微生物に汚れ分を摂食、分解させます。つまり、汚れ分を微生物に吸収させると言ってもいいかもしれません。最後にこの微生物のかたまりを沈殿除去して、消毒の上、放流します。
しかし、農村には下水道がありません。でも水洗便所は使いたい!という人は、家に浄化槽を設置します。浄化槽は、ミニ下水道というべきもので、処理の系統も下水道とほぼ同じです。つまり、微生物の力で汚れ分をとってやるのです。
日本は都市部の下水道整備はほとんど終わりましたが、財政難ということもあって、地方や農村部では普及が遅いです。
こういうところは浄化槽が普及しています。例えば、駐車場の下に浄化槽を入れるだけで、水洗トイレを使うことができます。
下水道と浄化槽が排水をきれいにする2輪ですが、途上国ではこれらが大幅に遅れているので、コレラや赤痢が蔓延して、体力のない子供が重体や死んでしまうことがあります。
本HPの事業の目的の一つは、こういったことを減らすために浄化槽普及事業をやろう、というのがあります。
幸いなことに、私は技術士であり、中でも浄化槽は専門です。
簡易な浄化槽を作ろうとアイデアを考えている最中です。