プノンペン市水道局は、カンボジアの首都プノンペン市の水道をになっている組織です。
市の1部局ですが、途上国では水を制するものは、国家も制するのとおり、国の機関(省)とほぼ同程度の権力を持っています。力が比較的小さい省庁より明らかに上の場合もあります。
例えば、カンボジアでも農村開発省(クロスーン アピバッ チュンナボッ)というのがありますが、ここでカンボジアの水について協議することになりました。なんと水道局の代表は私でした。水道局からみると、プノンペン市だけで手いっぱいなのに、他なんて知らん、ちょうどいいや、協力隊員がいるから彼に行かせようということで、水道局からみれば、『派遣したってるから感謝しろ』という感じでした。
今は増えていると思いますが、本局があるプノンペン駅横のプンプレック浄水場、2番目に大きい、日本橋の向こうにあるチュロイチャンワー浄水場、そして一番小さいチャムカーモン浄水場と3つありました。プンプレックは一般的な凝集沈殿法で、チュロイチャンワーは沈殿池にハニカム傾斜版が使われていました。チャムカーモンは高速沈殿法で前二つとは構造が大きく異なっていますが、大使館が多く敷地が少ないのでやむをえませんね。