どんな大学のどんな学部に行こうか悩んでいる人はいませんか?
農学部というのはおすすめですよ。何も農業だけの学部ではありません。一般的イメージは農家の修行の場、ですが、農家の子弟は1割もいません。
農芸化学、農業科学、果実学、家畜学、農業土木、農業経済、気象学、環境学、森林学などなどです。
大学によって、中心になるものは違いますが、色々な学問を広く学べるのにはうってつけの場です。私は農学部の農業科学(植物病理学)で遺伝子工学を専攻していましたが、家畜も果実も農経も農業土木もとにかく色々な授業で学びました。家畜学では、教授が、センマイの実物を見せてくれたり、農芸化学では放射線の取り扱いを学んだり、農業実習では里芋の雑草を抜いたりしたときに葉の裏に大きなスズメガの幼虫を発見したりしました。特に遺伝子工学は当時医学部より進んでいて、手法について、医学部から教えをうちの教授に乞うていました。
元々理学部や医学部の分子生物学をやりたかったのですが、偏差値が全然だったので、とりあえず、農学部に入って編入しようとしていましたが、上記のように面白さに目覚め、そのまま農学部で大学院まで行きました。
とにかく悩んだら農学部です。偏差値も低くて入りやすいです。変人も多いですが、大抵はあっけらかんとしていて、大学生活は楽しいです。もちろん勉学も。実学が多いので、社会に出ても役立ちます。